新規就農事例

市来 祐介・悠子さん

~阿蘇市 アスパラガス新規参入者~

1 現在の農業経営の概要

経営地 阿蘇市
経営開始年 令和6年度
営農類型 施設野菜
(アスパラガス)
経営規模 35a
労働力 なし

■初期投資 約1,000~3,000万円程

〈投資内容〉

農地、ビニールハウス、潅水設備、軽トラック、機械類(防除機械、除草機械など)、苗、農機具、農地整備

2 就農までの経歴・就農のきっかけ

■研修を受けた経緯

これまで長く東京で暮らしてきましたが、将来のことを考える中で、「このまま同じ会社で働き続けるのか」と、生き方そのものを見つめ直すようになりました。もともと人と一緒に働くことよりも、自分で調べて考え、実行するほうが性に合っていると感じていましたし、東京での生活は一通り楽しんだという気持ちもあったので、阿蘇への移住・就農という選択にたどり着きました。

■研修について

土地や農機具、栽培方法など、すべてが知識ゼロの状態からの出発で、何もわからない中で一つひとつ学びながら進めていくことに難しさを感じました。しかし、師匠である綿住さんも新規就農を経験されていることから、様々な場面で親身に相談に載ってくださり、共に行動してくださいました。本当に心強く、ありがたく感じています。農地探しの際は、自分から積極的に動いていくことの大切さを実感しました。

3 今後の抱負/後に続く新規就農者の方々に送るエール

■今後の抱負■

試行錯誤を重ねながら、無理をせず、少しずつでも着実に収量を増やしていたらと考えています。

■後輩の皆さんへ■

補助金が年々減少し、就農のハードルは以前よりも高くなっていると感じます。そのような状況の中で就農を目指すには、勢いや、雰囲気だけで決めるのではなく、しっかりと考え、準備を重ねた上で行動することが大切だと思います。また近年は、「知り合いがいるから」といった理由で就農先を選ぶケースも増えているように感じますが、実際に始めてみると厳しさを感じ、続けることが難しくなる場合もあります。せっかく就農するのであれば、実際に収量を上げている師匠のもとで学び、現場で通用する技術や考え方を身につけることが重要だと感じています。

4 作型

5月 10月 11月~12月
春芽収穫 夏芽収穫 消毒、水やり

5 市来さんのこれまでの経営とモチベーショングラフ

6 モチベーショングラフのポイント

主なできごと/経営上の課題と解決策

農業を仕事にすることを考え始める

そもそも0から農業を始めて生活できるようになるのか不安だったので、自分たちにとって一番ベストな方法(場所・作物など)を探しました。インターネットで情報収集を行いながら、いろいろな自治体・団体に話を聞き、最終的に阿蘇でアスパラガスを栽培していくことに決めました。

阿蘇に移住し、研修がスタート

2022年1月に移住し、すぐに研修が始まりました。新規で始める場合、良い農地を見つけるハードルが非常に高いということで、技術面の研修と同時に農地探しをスタート。東京から地方へ移住し生活環境も激変しましたが、すぐに慣れたと思います。

農地と家を購入

農地探しをする中で、農地と家をセットで購入することになりました。権利関係などで少し時間が掛かりましたが、本当にタイミングよく、自分たちにとってベストな農地と家を購入することが出来ました。(スムーズにいった方だと思います)

④25aを定植し、栽培方法・管理方法が人によって異なることが分かってきた

補助事業などを活用し、新規で10a、中古で25aのハウスを建てて春に苗を植えました。アスパラガスは多年性植物なので1年目は株を育てていきます(収穫は翌年から)。この頃、栽培方法・管理方法が人によって異なることが分かってきたので、施肥、消毒、潅水などいろいろと試しながら前に進んでいくことにしました。

⑤アスパラガスの収穫が始まり、ハウス面積は35aに

前年に定植したアスパラガスの収穫が始まりました。若い株は春のスタートが早く、寒波でアスパラガスが凍ってしまい何度か処分することもありました。湧水で潅水するために貯水プールを作ったり、水はけの改善を図るため溝を掘ったりと整備を進めました。

⑥反あたりの収入(利益)を増やしていくことを目指す

1年の流れやアスパラガスの特色、圃場の特徴などが分かってきたので、自分たちなりのやり方を確立すべく、トライアンドエラーを繰り返しながら作業をしています。作業の効率化、費用対効果・時間帯効果の最大化を図り、反あたりの収入(利益)を増やしていくことを目標にしています。