新規就農事例

緑 智博さん

~阿蘇市 トマト新規参入者~

1 現在の農業経営の概要

経営地 阿蘇市
経営開始年 令和5年度
営農類型 施設野菜
(トマト)
経営規模 20a
労働力 研修生1名+アルバイト1名

■初期投資 合計約1,000万円

  • 青年等就農資金から1,000万円程借入

〈投資内容〉

ハウスの建設、潅水設備

2 就農までの経歴・就農のきっかけ

■研修を受けた経緯

もともと地元である阿蘇で何か貢献できることをしたいという思いがあり、農業が盛んであることに目を向けました。始めは家庭菜園で様々な野菜を育ててみましたが、そのなかでトマト栽培に興味を持ち、トマトで経営していくことを決めました。

農業経営について調べる中で新規就農者のための研修を実施していることを知り、安定した高品質なトマトを作るために山本師匠のところで1年間研修を受けました。

■研修について

研修を始めた当初から、来年は自分で栽培していくことを頭に思い描きながら取り組みましたが、当然農業知識も全く無く慣れない作業と暑さに戸惑いました。栽培の流れを覚えるのも大変でしたが、山本師匠のご家族や従業員の皆さんにアドバイスをもらいながら、毎日発見や身につくことがあったので、苦しくも楽しい研修になりました。

3 今後の抱負/後に続く新規就農者の方々に送るエール

■今後の抱負■

安定していてかつ高品質なトマト栽培が出来るよう、まずは栽培技術向上に力を入れ、反収上位を目指します。そして規模拡大し、雇用を生み次世代に繋げていけるよう進めていきます。

■後輩の皆さんへ■

生産基盤もなく新たに始めることはとても大変なことです。安定した経営をするためには、収量を採れるやり方をしっかり学ぶことが近道だと思います。向上心を持ち目標に向かって頑張ってください。

4 作型

2月 3月 4月 5月 6月~11月 12月
堆肥投入 鉢上げ 定植 管理 収穫 ハウスメンテナンス

5 緑さんのこれまでの経営とモチベーショングラフ

6 モチベーショングラフのポイント

主なできごと/経営上の課題と解決策

山本師匠と出会い研修を始める

受け入れ先が半年見つからず、焦りと気持ちだけが先走る日々が続きましたが、山本師匠と出会い研修をスタートすることができました。慣れない作業と暑さに戸惑いながらも、収穫作業や基本的な手入れ作業を学びました。

就農準備に苦戦する

栽培を学びながらの就農地と中古ハウス探しは簡単に見つかるはずもなく、一軒一軒当たっては砕ける、を繰り返し大変な思いをしました。山本師匠やJAの指導員の方、家族や友人、トマトの先輩農家の方にも探していただき何とか見つけることができました。師匠や先輩方との情報交換はとても大切です。

自分で作ることの大変さを知る

ハウスの建て込み(就農準備)や栽培作業を自分1人でやっていたため手が回らなくなり、手入れの遅れ等支障が出ました。パートやアルバイトの募集、技能実習生等の受け入れを検討しました。

④今後の目標を立てる

自分の技量が分からず試行錯誤を繰り返す一年でしたが、結果は上位に入賞することができました。栽培の流れが分かってくると同時に改善点や良かった点も沢山見つかりました。栽培面積を17aから20aに増やして反収量18tを目指すという目標を立てました。

⑤さらなる今後の目標

兄を研修生として受け入れ、反収量18tを目標にし、栽培方法も新たに挑戦しながら良くも悪くも結果を出すことができました。

まだまだ栽培技術向上に力を入れ、採れる方法を見つけて次世代に繋げられるよう経営を進めていきます。また、3年目も新たに研修生を受け入れるので、張り合いながら阿蘇を盛り上げる一員になれるよう頑張りたいです。